子供の弱視について


近視と弱視は、どちらも視力が出ないことでは同じようですが、ちょっと違います。
近視の場合、メガネやコンタクトレンズで矯正できますが、弱視の場合、殆んど矯正の効果はありません。

近視というのは、遠くを見ても、水晶体の厚みを調整できなかったり、眼軸が長いために、網膜の手前で焦点が合ってしまう屈折異常によるものなので、メガネなどで屈折率を調整してあげれば、網膜で焦点を合わせることができます。

これに対し、弱視は、眼から脳へ映像を伝える伝達回路が正常に発達していないため、網膜にピントがあっても鮮明な映像を認識できないのです。

子供が、遠視や乱視などでぼやけた映像しか見られかったり、斜視や不同視などで、片眼しか使わない時期があると、視神経から視中枢が正常な刺激を受けられず脳が正常に発達することができません。
ですから、いくらメガネなどで矯正して網膜にピントの合った映像を写しても、脳でその映像を感知する機能が育っていないので、脳はぼやけた映像しか認識できないのです。
つまり弱視とは、視力未発達の状態なのです。

注意したいのは、「発達しなかった能力は、そのまま失われる」と言うことです。後からトレーニングをしても取り戻すことができないのです。

弱視は発見が早い方が良いとされ、目の成長が止まってしまった後では弱視の治療も効果が殆んどなくなってしまいます。
個人差はありますが、7歳くらいまでに発見できれば、視能訓練、手術などで回復することも多いそうです。

弱視治療は、すぐに効果が出ませんが、周りの大人たちも含め、根気強く、そして諦めずに治療を継続する事が大切です。



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